2024


3月8日(金)

桜の開花が話題になっても良い頃ですが、今朝の東京は雪がちらついています。季節を愛でるということが、

何となく薄れつつあるように思われてなりません。

このところ暖かい日に虫干しを兼ねて箪笥からきものや帯を出し、過ぎた日々を懐かしんでいます。

帯
今回は袋帯、正装の帯です。すでに派手だと思って若い人に譲ったものもありますが、緑地の成人式用

だけは箪笥の底にしまってあります。当時成人式といえば、ほとんどの人が黒地を締めていました。

郷里の呉服店で初めて見た緑地の帯は新鮮でしたが文様の桐や菊に赤がごってりと入り、好みでは

ありませんでした。店の女将や母、祖母にすすめられて不満ながら求めることになりました。上京して、

渋谷に開業したばかりの東急百貨店本店(2023年に閉店)へ行った折、朱地で同じ文様の帯が目立つよう

ガラスケースの上に飾られていました。東急百貨店本店は日本橋の老舗、白木屋百貨店が名前を変えて

移転した店。郷里でこの帯をすすめた三人と白木屋の呪縛によって、私は手放すことができないのかも知れない。

帯
次の帯は自分で選んだ銀一色。小さな市松地紋に宝尽しの鎌倉紋。二十代半ばは地味なものに

惹かれました。

帯
やはり銀地にトルコブルーの檜垣文様、シンプルでどのようなきものにも合います。

出番の多いお気に入りです。

帯
母が黒留袖に締めていた楽器尽しの帯。展示会へ一緒に行き私が選びました。

帯
京都、桝屋高尾の本袋帯です。本袋は両端に縫い目がなく袋状に織られています。

とても軽くてやわらかいので締めやすく、快適です。

帯
源氏物語を連想させる、片輪車文様の帯。やはり若い頃に日本橋三越で求め現在ちょうど

いいのですが、何だか地味に感じています。(笑)

帯
この錆朱地の毘沙門亀甲帯も出番が多い。締めると気持ちがほっこりします。

一緒にトルコへも行きました。

帯
グレー地の帯は随分探しました。銀座の松坂屋でやっと見つけたお気に入りです。

正倉院文様で格調があるのにさりげなく、心強い帯です。

帯
1970年代後半に求め、一度しか締めていません。きもののお好きは方にはすぐ分かる

龍村平蔵氏の意匠、あけくもという名の帯です。

どの帯にも、そしてきものにも、それぞれ想い出があります。虫干しというと面倒だと思われがちですが、

昔の女性達がしたように、きものや帯を部屋中に並べ一つ一つに触れ、浸ると過ぎた日々が蘇ります。

掛け替えのない時間なのです。



1月4 日(木)
 龍文様の布
龍の布
 

元旦は快晴で、何となく明るくホッとした気分になっていたが夕方に 思いがけないことが起きた。

能登地震。次の日は日航機と海保機の炎上。

天翔る龍よ、今年の行く末は如何に……。
    
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